ピンポイント晴れ女
子ども会の役員をしている相方。
夏休み中、ラジオ体操の世話役をすることになった。
子供にとってはそれなりに楽しいイベントだが、
大人にとってはそれなりに負担のある仕事。
「早起きしんどいし、雨降ってくれないかな~」
とボヤいてしまうのも致し方ないところであった。
そこで今回の台風9号の直撃である。
天気予報では、ラジオ体操が予定されている3日間、
いずれも傘が斜めに描かれた「大雨」マークを表示していた。
「これは、ラジオ体操無理でしょ~」
とほくそ笑んでいたのだが…
それから二日間
どういうわけか早朝だけ晴れ渡り、
日中になると雨が降り始めるという天候に見舞われたのである。
「おかしい…どうしてラジオ体操の時間だけ晴れるのか…」
天気予報が外れているわけではない。
ラジオ体操が終わると、待ってましたとばかりに雨がくるのである。
そして22日夜。
ついに台風9号が仙台にやってきた。
会社から「今日は台風すごいから早く帰れ」とお達しがあったため、
暴風雨の中、ぬれねずみのようになりながら帰ってきた相方。
お風呂に入り、あたたかいうどんをすすりながら、
「すごかったわ~…でもさすがに明日は(ラジオ体操)やんないでしょ」
と、懇願にも似た予測をつぶやいていた。
ここまできたら、早起きにも体操にも慣れ、つらくもないのだが、
せめて一日。
「雨天中止」の安らぎに浴したいのである。
翌朝。
台風一過のさわやかな晴天がそこにあった。
ラジカセを抱えながら公園に向かう
相方の表情だけが曇っていたことは言うまでもない。
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