振動音
真夜中。
何かが振動するような音で目が覚める。
すぐそばで稼動する扇風機の音だろうとスイッチを切ってみるも、
音は消えない。
では、金魚のエアポンプの音か?
と水槽を見てみたのだが、
これまた違った。
どうも洗面台のほうから聞こえてくるのである。
答えは意外なことに、電動ハブラシのものだった。
充電状態のまま自動的にスイッチが入ったらしい。
しかしスイッチはやや硬めに出来ており、
何かの拍子に入ってしまうようなシロモノではないのである。
不気味に思いながらもスイッチを切って、
再び寝床に入ったのだが…
5分ほどしてまたしても
慌てて跳ね起き、スイッチを切る。
こうなるともう気になって眠れない。
電池を抜こうにも電池交換できるタイプのものではないので、
仕方なくタオルでグルグル巻きにして、
とりあえず音が気にならない処置をして寝ることにした。
長い間愛用しているものだから、
おそらく経年劣化による接触不良が原因だと思うのだけど、
どうして電気製品の不具合は、
決まって真夜中に起きるのだろうか。
不思議で仕方が無い。
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