驚きラジオ体操
ウチが住んでいる地域だけかもしれないのだけど、
近頃では夏休みのラジオ体操は、三日間のみだけ。
それだけでも驚きなのに、
来た子供に配るのはお菓子なのだという。
しかも毎日配ってあげるのだそうだ。
自分が子供の頃のラジオ体操といえば、
夏休みの間、雨の日以外ほぼ毎日あって、
一日も欠かさず参加した子には、すこしいい物が与えられ、
欠席があった子はランクを落としたものが配られるという、
平等と配慮が幅を利かせる今日この頃では考えられない、
格差が生じるイベントだった。
私は夏休みの宿題はサボリまくるくせに
ラジオ体操だけは欠かさず行くという性分の子供であった。
どうせやるならいいほうの賞品が欲しいというのももちろんあったが、
(といってもノート1冊が5冊になるくらいだったと思う)
夏の早朝、
これから熱気が膨らもうとするための余白を空けてあるような
穏やかさがとても心地よかったのと、
ハンコをキッチリ埋め尽くした時の達成感が嬉しかったのだ。
ご時世だからしょうがないのかもしれないけど、
今の子供は分かりやすいご褒美を、
大人が先回りして押し付けすぎている印象を受ける。
何をもって獲得品とするかを自分の価値観で決められるのは、
子供の頃だけの貴重な自由だったと思うんだけどね。
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