歌は世につれ
話には聞いていましたが、
どうやら私にも来たようです。
「近頃の歌が理解できない症候群」。
なんていうか、たまに歌番組などで若い人の歌を聴くと、
わかりやすいメロディに語感や耳当たりのいい言葉を乗せてるだけにしか見えないんです。
だいたいどの歌を聴いてもそんな感じで、みんな同じに聴こえてくる。
主張が伝わってこないんだよ!
なんてなぜか偉そうな感想を持ってしまったりしたのですが、
…いや、でも待てよと。
それじゃあ昔、自分が若かったころに好きだった歌はそうじゃなかったのか?
となると、たいして変わりなかったような気もするんですよね~。
そもそも歌に主張がないといけないなんてことはないし、
「わかりやすいメロディに耳当たりのいい言葉を乗せるのが歌」
って面もあるだろうし。
なによりメディアから流れてくる音楽は「商品」なのだから、
ある程度当たり障りのないモノになるのもしょうがない気もする。
あとは自分の受け方も大いにあるかな。
若い頃って流行りの歌でもなんでも、
「なんとなく好き」っていう気持ちに素直に付き合えたんだと思う。
「なんとなく」が立派な理由や価値として認められた。
でも今は、「なんとなく好き」っていうものがひどく曖昧で不安定なものに思えて、
なんでいいと思うのか、納得できる理由を探しに行ってしまい、
適当なものが見つからないために、
「なんとなく」負方向の感情をもってしまうのかな、と思ったりもするわけで。
自分の理解の及ばないモノに対して不快を感じるのはよくあることだし。
結局のところ、
「歳をとったんだね~」
ってことになるわけですかねえ?
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