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2008年1月

すべての山に登れ

E1760


人間が高みを目指すのは、
そこからどんな景色が見えるのかを確かめるためだ。

乳幼児だって、例外ではない。
むしろ乳幼児だからこそ、
無垢な好奇心のおもむくまま、
望む高みがそこかしこにあるといっていい。

それはたとえばソファであり、
たとえばちゃぶ台である。

自らの能力を活用し、
手がかり足がかりを探し出して、
登頂という達成を手に入れる。

それがたとえ小さな頂であったとしても、
踏破する経験と喜びを知ることが重要なのだと思う。

君にはそうやって、
何度となく転げ落ちてもいいから、
小さな頂を幾多と越えて、
自分の高みを目指す人間になって欲しい。
と、父は願う。

ただ、
今は、階段だけはやめたほうがいいと思う。

人間が高みを目指すのに理由はいらないが、
無事に戻ることには大切な理由がある。

それは、君の事を案じ、待っている人がいるからだ。

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チルチルミチル

E1759

散華という言葉は、死をつかさどっている。
きらびやかではあるが、
黒々とした闇をもまた内包した言葉である。

日本人には大きく分けて散華好きな人と、
散華はどっちでもいいという人にわかれてくると思うのですが、
どちらかというと、好きな人が多いんじゃないかと推測します。
なぜならば、
散華は意外なほど我々日本人の文化に根ざしているからです。

たとえば、春先雪解けの陽気に縁取られる桜の花。
たとえば、真夏の潤んだ空を彩る打ち上げ花火。
これはふたつとも散華です。

散る間際に満ちる一瞬のきらめきと、
散った後の物寂しさとの狭間に、
風情という名の趣を見い出すのが日本民族というものであって、
この二つが見るのも嫌い、
という人はあんましいないはずです。

つまり、
日本人の大部分は散華好き、
といえるわけです。

「イヤ、それはどうだべ?」
とおっしゃる方もおられるとは存じますが、
ノー・リッスン・イアー(聞く耳持たない)で
強行に話を進めます。

日本人の散華嗜好は果たしてどこから、
いつ頃から始まるのだろうか。
そういった疑問を長年抱いておりました。
しかし、自分の物心がつい最近備わったという事情もあいまって、
実体験としての発見には及ばなかったのですが、
近年、思わぬことに育児の現場において、
氷解の時を迎えることとなりました。

ウチのムスメは、
海外(※1)生まれの私と、
日本人の母との間に生まれたハーフ(ダブルでも国際児でもいいです。)である。(事実ママ)
しかし、生まれつき特に日本の血が濃かったためか、
生後間もない頃からその嗜好が顕在化しました。

それが、ほかならぬ
「リモコン落としブーム」
でなのです。

テレビのリモコンを可能な限りの高所から落下させ、
本体および裏面から電池やカバーが爆ぜる様を愉しんでいる。
それは間違いなく、
花の散るさまを愛でるがごとき
「散華嗜好」
に他ならず、
すなわち人生においての
「散華初め」
である。
という結論に至りました。

「パキャー!」
という香ばしい音をたてて分解するリモコン。
その様をニコニコと見下ろすムスメ。

つまり、
散華嗜好は、乳幼児期から発露する。
という結論を得たということなのです。

そのあたりをムスメの様子をじっくり観察しつつ
さらに考察と裏づけを進めたいと思ったのですが、
回を追うごとに、
明らかにボタンの利きが鈍ったのと、
転がりでた電池を飲み込む危険性があるなどの理由から、
リモコン落としは禁止という方針が下され、
ムスメのブームは終焉を迎えたのでした。

(※1:北海道生まれ)

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オペ開始!

E1758

悪化した箇所を開き、
原因を取り除いて元通りに戻すあたり、
外科手術とオムツ替え(以下オムチェンジ)
はとてもよく似ている。

違うところがあるとすれば、
医師免許が要らないことと、
クランケ(患者)に麻酔が施されていない
ということくらいだろう。
(もっとあるかもしれないが、ここでは割愛する。)

排泄物外部紙布交換術(オムチェンジ法)には
通常、お気に入りのオモチャなどによる意識麻酔が用いられるが、
クランケの急変(術中における突然のうつ伏せによる術野転換など)
への抑止効果に乏しいため、
近年ではより強力かつ直接的な手法として、
施術者による脚部コッヘル固定法が用いられている。

この手法によれば、
半ば強制的に急変を抑えることが出来るため、
今後のオムチェンジ術に多大なる進歩が期待されたが、
その後の術例から、
思いのほかクランケへの負担が大きい(イラっとするらしい)という
報告が多く寄せられ、
その使用にあたっては、これまで以上に
麻酔、術野展開および固定、摘出、術後清拭、
マジックテープ縫合という一連の流れにおいて
施術者には可能な限り迅速な手術が求められることとなった。

以上のように、
オムチェンジ法には大変高度な技術と集中力が要求される。
そのため、
「日本国内における単独オムチェンジ術には、
百例以上の施術経験が必要とする」
という規定がオムチェンジ医療協会(O・M・A)により定められている。

モノがオムツだけに、
一例の漏れも許されないことは言うまでもない。

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危険な好奇心

E1757

子供から目を離してはいけない。
というのは、
もちろん危ないからというのもある。
もう一つは、
警戒を解いてはならないという意味もある。

やってのけるからだ。
生後十ヶ月にして、
一分にも満たない時間の中で、
おそらく迷いもよどみもなく、
ぬるい紅茶の中に腕時計を投入するという荒業を。

恐るべき敏捷性と判断力、
そして好奇心である。
好奇心は時計を水没させる。

しかし同時に、
完全水没という精密機器にとってはおよそ最悪と思われる
危機的状況にも関わらず、
変わりなく粛々と機能を続ける腕時計への驚愕。
遂げたというのか無機質物の進化を。

かくして、
乳幼児の行動力と
生活防水の底力の対決は、
まさに水入りの結果となったのであった。

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まっさらな好意

E1755

子供に甘えられるというのは、
どうしてこうも嬉しいのだろうか。

計算や駆け引きが無い、
まっさらな好意だからだろうか?

ん~、
ちょっと違うような気がする。
赤ん坊の好意の全部が全部、
まっさらとか無垢とかいうわけではないと思うんだ。
やっぱり「根拠ある好意」
らしきものがあるもんな。

「この人はご飯をくれるから好き。」とか、
「この人は抱っこをしてくれるから好き。」とか。

逆に、「根拠ある嫌い」
もあるもんね。

「この人は怖い顔でにらむから嫌い。」とか。

ああ、でもでもそうか、
そういう「根拠ある好意」と、
甘えるという好意がつながっていないんだな。

「この人はご飯をくれるから甘える。」
ってんじゃなく、
「甘えたいから甘える。」
んだから、その点についてはまっさら、
なんじゃないかなあ~と思うんですな。

つまり、
甘えられるということは、
少なくともその点においてはまっさらな好意を向けられている
ってことなんで、
こちらとしてもまっさらに喜びたくなるのは当たり前、
ということで決着させたいと思います。

うんうん。

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目を引くもの

E1754

んでまた、携帯電話の売り子さんには可愛い娘が多いんだ。
ちょっとコスプレみたいな服を着て、
一生懸命売り込んでいる姿がいいナ、と思う。

でもあんましジロジロ見ていると、
うっかり携帯を買ってしまいそうな感じがするので
十分な間合いをはかって鑑賞しております。

それでは本末転倒ではないか、という意見もありますが、
すでに携帯電話を持っていて、
まだまだ使えるので買い換える理由もないので、
勧められても困っちゃうんですよねえ。

うんうん。

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贈り物のまとうもの

ついこないだ誕生日を迎えて、
また一つ歳をとりました。

E1756

んでも今度の誕生日って、
「ああ、もう○○歳になったのか~…。」
とかいう感慨っていうか、
感傷みたいなものがあんましないんですよねー。

階段を上がっているっていうより、
坂道を登るような感じ。

段差を登るような瞬発力は要らないけど、
いつもだいたいつま先があがってるぞ、
という感覚。

それはなんでかな?
と考えるに、
結婚したり子供が出来たりして、
時間というものに対するぼんやりとした焦りが薄れたのかもしれないし、
自分の老化より子供の成長のほうに興味がいっているため、
視界の端にぼんやりといった風景になっているのかもしれない。

年齢という時間軸に対する焦りは薄れても、
その他の焦りはしっかりとのしかかってくるんですけどね。
まったく上手くしたものです。

誕生日にはいつも嫁さんからプレゼントをいただくんです。
ちなみに、今年のプレゼントは靴下セットでした。
一見、誕生日の贈り物っぽくない品物にも見えますが、
相手が実用的なものを喜ぶことを熟知した、
大変ナイスなチョイスといえます。
まあ、実用品もここまでくると日用品と言えなくもないですが。

「トシさん、いつも穴の開いた靴下履いてるから。」

嫁さんはこう言います。
たしかにそのとおりなのです。
がしかし。
私にも言い分があります。

穴あきズボンはヴィンテージ・ジーンズと呼ばれるのに、
どうして穴あき靴下はヴィンテージ・ソックスとならないのか。
そこに納得しうる答えを見つけるまでは、
ヴィンテージ・ソックス着用をやめるつもりはありません。
ウソですけど。

E17562

それはさておき、
嫁さんのプレゼントはだいたいいつもこんな感じに、
「日頃のつくろい品」なわけです。
何しろホツレや虫食いだらけの旦那ですので、
私がなんとかしなきゃ!という意識が働くのでしょう。

こないだも携帯電話のストラップのヒモ部分が壊れまして、
まあ、肝心のところが無くなったけれど、
使って使えないことはないかと
従来の長さから80%ほどカットされた
『ストラップの"ス"部分』
的なものをを常用していたところ、
クリスマスに嫁さんがストラップをプレゼントしてくれました。
しかも、ヒモ部分がピン止めされている丈夫なヤツ。
う~ん、よく見ているなあ…。
と毎回感心させられます。

嫁さんのプレゼントは、
物品で言うなら毎回ささやかなものなのですが、
それを選ぶに至る日頃の観察が嬉しい。
つまり、プレゼントそのものは氷山の一角であり、
その下には思いやりの巨氷が体積たっぷりに沈んでいるわけで、
さしずめ私はその氷山に乗り上げた愛の難破船なわけです。
難破しちゃあいけませんね。

余談ですが、
もらった靴下はとても変わった形でした。
履き心地はとてもよかったのでお礼を述べたところ、

E17563

なるほど、プレゼントと試着意見の調査を兼ねていたのか。
ウチの嫁さんは抜け目がない。

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バイオ・ハザード

E1753

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朝寝坊遺伝子

E1752

この起こす時間が好きだったりする。

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おてつだい…?

E1751

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愛と欺瞞

E1750

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縮んだのでは…

E1749

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ムスメのほどこし

E1748

薄くて細い爪は破壊力抜群。

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うんちくれず…。

E1747

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ビールの前歴

E1746

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寸止め困難

E1745

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キッチンへの来訪者

E1744

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タイミングは合っている。

E1743

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スキューバダイビング

E1742

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ポップコーン・ショック

E1741

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ムスメの新段階

E1740

子供が真似するということが、
こんなにも楽しいとは!

~~~~~

岡部敬史の編集記
『赤ちゃん第二段階』
という記事にトラックバックさせていただきます。
まったく同感です!

~~~~~

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パパとママ

E1739

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揉みつ揉まれつ

E1738

耳たぶを揉むと、
ポカポカして気持ちいいですよ。

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ムスメの琴線

E1737

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初売りの琴線

E1736

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はじめてのことば

E1735

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魅せられない「漢(おとこ)」

E1734

どーしてこう「男の見せ場」的場面でドジを踏むのか。
それが自分らしいといえばそうなのか。

…そうなのか?

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相方の再始動

E1733

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ムスメの書初め

E1732

お正月ということで、
ムスメがパソコンに打撃を加えて、
書初めを披露した。

下画像がそれ。

Sya01

新年の書初めというと、
「初日の出」や「謹賀新年」などがメジャーではあるが、
彼女の世界にそのような定石語句は存在しない。
飽くまでも、自らの言葉で今年に期する思いを表現している。

下段
『んっっっっっっっっっ』
の部分がそれだ。

さらに、上下段の末尾が『b』で統一されているのは、
『エドはるみ』の「ッグ…!」をインスパイアしたものと思われ、
さらに、『kっっj』部分はシュノーケルを装着したダイバーの絵文字と解釈可能であり、
その伝でゆくと、右部『kっ』は魚雷であろう。

いずれも
抑えがたい熱情が文字と文字の間から噴き出され、
見る者の胸を打つ仕上がりとなっている。

それを見た我々両親も、
今年の抱負を
『んっっっっっっっっっ』
に据えたことは言うまでもない。

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ニシオカファン

E1731

生後9ヶ月の女児を虜にする「にしおかすみこ」さんは、
ある意味魔性の女といえる。

ちなみに、
的場浩二さんはいまだもって恐怖の的らしく
うっかり点けてしまうと、しばらく泣き止まない。


響記事(ひびきじ)ご紹介

H-Yamaguchi.net
1/2 極私的十戒2008Version
自分も気をつけねば…というハナシ。

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平成20年元旦

E1730

あけましておめでとうございます!

皆様が今年もよい年でありますよう、
お祈り申し上げます。


@寿

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