テリヤキ空中分解

某Mバーガーのテリヤキバーガーは、とんでもなく美味い。
少し焦げ目の入ったふかふかのバンズの間には、
甘辛のタレ、ホロホロと口の中で崩れ溶ける肉、
そしてなんといっても分厚い断層を形成するシャキシャキの野菜。
ガブリと噛み付くと、
モフ!
シャシャシャシャシャシャク!
モク!
もふん!
という歯ざわりが楽しい。
楽しいのだが。
本来横長であるはずのハンバーガー概念を超越した縦長の体躯は、
キレイに食べることの至難を生み、
一度バランスを崩したそれは二度と現状に復帰することなく、
手の中でボロボロと崩れ去る様と、
指に付着するソースと、
焦りから発生するクチ回りのベタベタが、
「あああ…オレってヤツはどうしようもねえダメ人間。」
という思いをi否応なく味わわされる。
テリヤキバーガーはそんな自己否定の危険性さえはらむ、
罪なハンバーガーである。
ちなみに、ワタクシが一番好きなのはフィッシュバーガー。
美味しすぎて涙が出るほど、
狂おしいほど愛してる。
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