竜馬が死んじゃった・・。
たった今「竜馬がゆく(司馬遼太郎著)」を読み終えた。
大政奉還を成し遂げ、新政府の骨子を作り上げて、近江屋の二階で陸援隊隊長、中岡慎太郎とともに刺客の兇刃に倒れた。
今まで、恥ずかしながら坂本竜馬という人物の事は、「維新で活躍した人物」というくらいにしか知らなかった。
小学校の時に、漫画偉人伝で読んだけど、維新がどうのとかよりも、「おりょう」が寺田屋で素っ裸で危険を知らせたというのが印象に強く、他の事は憶えていなかったのだ。(エロガキだべや・・)
「竜馬がゆく」全8巻を読んでいって、最初から最後まで面白くて一気に読み進んだのだけど、7巻の後半辺りから段々と読み足が鈍ってきたのが自分でも分かった。
8巻の最後には、竜馬は死んでしまうと分かっているからだ。
なんだか読み終えてしまうのが哀しくなってしまった。
そんな葛藤を抱えながらも、やっぱり止められず、読んだ。
8巻の後半。
街道は晴れていた。
竜馬がゆく。
岡本と藤吉が追いすがり追いすがりしながら、
湖畔の野を歩いた。
のくだりで、事を成し遂げつつあるのに、それでも前進をゆるめない姿、情景が目に浮かび、胸が詰まるような感覚を覚えた。
坂本竜馬は、維新史の奇跡と言われるそうだ。
確かにそのとおりだと思う。
坂本竜馬がいなければ、恐らく日本は当時の列強国の植民地となっていただろう。
もちろん、竜馬一人では出来なかった事だけど、あの混沌を、あれほど見事に収束させたと言うのは「偉業」であり、「奇跡」以外の何物でもないと思う。
坂本竜馬の英霊に、ただただ深い尊敬の念を捧げます。
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