何かをしながら本を読む。
わたしは読書というものは、「それだけする」ということにもったいなさを感じてしまう。
何かをしながら、そのちょっとした隙間に目を落とし、読む。
例えば、
運転中。
信号に引っかかったらページをめくる。
信号が変わったら、他の車が動き出す音がするので、助手席にバサ!と伏せて発進する。
たまにやるテレビゲーム中。
ロード時間がもったいないので、その間に読む。
そん時は、テーブルの上に読んでるページを開き、ちょっと重いもので止めておく。
目線を落とせばすぐに読めるといったスンポーだ。
トイレタイム中。
ハミガキ中などなど。
マトモに本だけ読むのは、寝る前くらいなモノだと思う。
まあ、すでにお気付きの事とは思うけど、
とにかく読み汚い。
読み終えた本は、全部バッサバサになってるし、折り目も付けるし、カバーの端っこはヨレヨレか、切れてる。
シオリはすぐになくす。
読み終えた本は本棚には戻さないで、その辺にポイしとく。
帯も、本屋で買って、駐車場で袋をビリビリ破り、帯を剥ぎ取ってそのままゴミ袋へポイ。
次の信号待ちで読み始めるんだから、邪魔なだけだもんね。
一応、本棚はあるんだけど、縦に並ぶべき本が横に寝ていて、しかも文庫本から陶器の図鑑まで大小メチャクチャに入っているものだから、隙間はあるけど入らないという状態に陥っている。
そんなだから、他人から本を借りるという事は極力避ける。
読むことに集中したいし、でも折り目はつけられないから読んでいて緊張する。
結局楽しめない。
やはり、本は自分で買うのが一番だね。
ほんで、冊数はなかなか増えない。
横道に逸れてしまうからだ。
歌集を読めば、読んでる最中から自分で短歌を作り始めるし、
歴史小説を読んでいて分からないことが出てくると、歴史全体の流れの本を買ってきてそっちに逸れてしまう。
同時に何冊も読むものだから、内容がごっちゃになることもしょっちゅうだ。
まあ、よーするに。
読書ってのは、それだけをやるのは退屈だと。
あと、本は消耗品だと。
そういうことだね。