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DS騒動(結)

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「ピンポーン♪」

インターホンを押す。
相方が戻ってきて5分ほどしか経っていないが、
逃走されていたら面倒だな~…と考えていると、

ガチャリ

とあっけなくドアが開いた。
○○ちゃん本人であった。

「おはよう!!姉子の父です!」
「あ、はい・・・」
「お母さん出してくれる?」
「あ、仕事に行きました・・・」

こんなことがあったのに??
事情も聞かんといなくなるって…
つまり、無関心という名の実質的黙認状態なのだろう。
控えめに言っても唾棄モノのクソ親である。

となると、親のいる時間に出直す…というのは無意味ということになる。
女子小学生を問い詰めるのは気が引けるが、
今、取り返さないとますます面倒なことになることは間違いない。
親も気にしないだろうし、この子も「奪われた」なんて言わないだろうしね。
(てかウチが盗まれたんだし)
とにかくこの異臭放つ腐れ縁を一秒でも早く切ってしまいたい。

努めてニコヤカに、
隣近所まで聞こえるくらいハッキリ朗々と話を続ける。
不審者だと思われてもいやだからね!

「んでさ、ちょっと××ちゃんから借りたとかいうDS見せてくれる?」
「あ、でも人から借りてるものだから・・・」
「いいから!オジサンさわったって壊れはしないから!もってきて!」

しぶしぶDSが運ばれてきた。
手に取る。
この時点でほぼ勝ち確定である。

「ほお~、娘のDSに瓜二つだね~」
「…」
「で、××ちゃんって誰かなあ?住所教えてくれる?」
「あ…住所は知らない…」
「じゃあ場所教えて?」
「駄菓子屋のところ…」
「駄菓子屋さんの子なの?わかった。じゃああとで行って話聞いてみるからね!」
「え…いや、あの…」
そんな子がいないのは承知の上である。

そんな話をしている間に、
設定から「保護者による使用制限」を起動する。

「この暗証番号といてみてくれる?」
「え…しらない××ちゃんのだから」
「でも君、昨日まで自分のだって言ってたよね(笑)」
「え…言ってません…」
まあいいや!コレをおじさんが一発で解いたら、姉子のDSってことにならないかなあ?」
「え…でもたまたま合うかもしれないし…」
「それはないなあ!0から9までの4桁ってことは、適当に打って合う確率は一万分の一だからね?(適当)」
「一万分の一…」

ポチポチと暗証番号をいれると、あっさり解除できた。
当然のことである。

「見て?解除できたね!」
「…はい…」
「あと、こっちのアルバムなんだけど、うちの家族が写ってる写真たくさんあるね!」

写真が消されてなくてちょっと安心した。

「え…写真…?」
「日付も3年前くらいからあるしね!」

「あの…それ姉子ちゃんのだったかも…」

ふと気づいて驚いたのだが、
この子の口から始めて嘘以外の言葉を聞いた。

「え?今なんて!?」

「姉子ちゃんのかもしれない…」

にこやかな表情、朗らかな口調とはいえ、
それなりにガタイのいいおじさんに大声で問い詰められたらさぞ怖いだろう。
涙ぐんでいるのには胸が痛んだが、
こちらもいい加減頭に来ている。
悪い子を叱ってやるという気持ちはない。
自分の子なら愛情をもって真剣真面目に叱ってやるが、
この子に対してはなんの情も感じないからだ。

「そうか~!勘違いしてたかな!?」
「…はい…」
「勘違いじゃしょうがないな!!じゃあ、コレは返してもらうよ!?」
「…はい…」
「んじゃあ、今度姉子に会ったら『ごめん』くらい言っておいてね!?」
「…はい…」

取り返したDSを片手に岐路に就く。
ロクでもない子だけど、
盗みを働いても親に放っておかれるって不憫だなあ…
とすこし同情を禁じえなかった。

…と同時に、
金輪際あの子にちかづくなとキツく言い聞かせないとな~
とおもわずにはいられない。
差別はよくないが、
分別のない人間を区別するのは真っ当なことである。


DSが我が家に戻り、
「さすが父さん!」
などといわれたが、
こんなのは本来なら負けようのないことで、自慢にもならんのだ。
てかむしろ

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と言わずにいられないのであった…。


しかしながら、今回の件で娘は大変いい勉強をしたと思う。
娘はこれまでいい大人、いい友達に囲まれて、
幸せな人生を送ってきているものだから、
他人を疑うということがあまり出来ない。
学校の先生も「姉子ちゃんは誰とでも分け隔てなく仲良くできる子だ」と褒めてくださる。
しかし、世の中には息を吐くように嘘を吐く人間はいるし、
自分の欲望以外になんの興味もない人間も一定数いる。
そういう人間はいつもすきっ腹を抱え、
ヨダレをたらしながらお人よしを食い物にする機会を狙っているのだ。

娘は他人にとても優しいが、
そのまえに自分に優しくして、その余裕をもって他人に優しくできる人間になって欲しいとおもっている。
自分を犠牲にして他人に優しくするのは、本当の優しさではないとおもうからである。

そして我々親も、
子供の育て方を間違えると、
人間の形をした獣を世の中に放つことになってしまうのだという実物例を目の当たりにした。
これを「他山の石」として気をつけていかないとな…
と思いを新たにしたのであった。
 
 
 
 
余談ではあるが、
娘がいうには、○○ちゃんの部屋にはDSが4~5台あったらしい。
本人いわく「お母さんの知り合いの社長に買ってもらった」とのことらしいが…

あのドアの向こうにあった闇は、
果てしなく深い。

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