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成功率の鍵

E20741

住処の合鍵を、近所のDIYの合鍵コーナーで頼んで作ってもらうのですが、
これが必ず2回失敗する。
2回の内訳もだいたい決まっていて、
一度目は刺さらない。
二度目は回らない。
そして、3回目にようやく使えるようになる。

一度だけならたまたまってこともあるのですけれども、
そこで作った鍵が2ヶ月ほどで使用中に折れまして、
しょうがねえべってことでもう一度お願いしたところ、
やっぱり同じパターンで出来上がったという。

普通なら、これほど何度も失敗したり、
あまつさえ折れちゃうような鍵なんて使えたもんじゃないんですけど、
3割3分ほどの成功確率ってのが非常にクセモノなのです。

一度の失敗だと、
「ヘタクソな鍵屋だ」とか、
「自分ってツイてないなあ…」とか
つい後ろ向きな感想を持ってしまいがち。
でも、失敗率のほうが微妙に高い33%程度だと、
少ない割合の成功を勝ち取った錯覚に陥り、
「あ、開いた!ラッキー!」とか、
「ついにやった!おめでとう!」という
お得感や達成感が生まれちゃうのです。

事柄的にみても、
「合鍵を作ったので、便利になった。」という平面的な結果よりも、
「幾多の困難を共に乗り越え、その成長をつぶさに見ながら、ついに合鍵を手に入れた!」
という過程を含む一大叙事詩的感動を得ることができるじゃありませんか。

なるほど、そういう心憎い演出なんだな~…ということを、
何度直しにいっても少しも悪びれるでもなく、
謝りもしない鍵屋さんの態度からスルドク見抜きました。

合鍵ってのはロマンだぜ…。

E20742

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