子供服溢れて

「我が家の衣料野におけるムスメ衣類域が拡大の一途をたどっており、
このままの推移を続ければ、衣類面上昇によるタタミ面積の縮小が懸念される。」
との報告がこのたびの「国際トシ家会議(ITM)」で発表された。
ムスメの衣類増殖問題はかねてからの懸案事項であったが、
【タンスが閉まりきらない】
【両親の服を入れる場所が無い】
【物干しにすごく時間がかかる】
などの現象が顕著になり、
事態の深刻さが浮き彫りとなった。
一般的に「子供服フンダン化」と呼ばれるこの現象の原因として考えられるのは、
・祖父母、叔父叔母などによる愛玩供与の集中
・先進国(子育ての先達叔母)からのお下がり援助
などがあり、
また、サイズが小さくなって着られなくなった服も、
当時の思い出や情景、いただいた方への感謝の念などが処理の妨げとなって、
問題の先送りとも言うべき衣装ケースの奥底にしまいこむ「地層処分」が、
さらなる「子供服フンダン化」を促進する大きな要因の一つとなっている。
この事態を受けて、
トシ家首相トシ氏の声明が発表された。
「あっという間にムスメが我が家一番の衣装持ちになった。
服をあまり買わずに済むので非常に助かっております。」
また同声明において、国内からは子供服削減の具体的数値目標を求める声もあるが、日進月歩の成長期である今、子供服フンダン化は必要かつ不可避な現象であり、これを停滞させる方策は必ずしも有効ではない。
との見解も発表された。
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