オペ開始!

悪化した箇所を開き、
原因を取り除いて元通りに戻すあたり、
外科手術とオムツ替え(以下オムチェンジ)
はとてもよく似ている。
違うところがあるとすれば、
医師免許が要らないことと、
クランケ(患者)に麻酔が施されていない
ということくらいだろう。
(もっとあるかもしれないが、ここでは割愛する。)
排泄物外部紙布交換術(オムチェンジ法)には
通常、お気に入りのオモチャなどによる意識麻酔が用いられるが、
クランケの急変(術中における突然のうつ伏せによる術野転換など)
への抑止効果に乏しいため、
近年ではより強力かつ直接的な手法として、
施術者による脚部コッヘル固定法が用いられている。
この手法によれば、
半ば強制的に急変を抑えることが出来るため、
今後のオムチェンジ術に多大なる進歩が期待されたが、
その後の術例から、
思いのほかクランケへの負担が大きい(イラっとするらしい)という
報告が多く寄せられ、
その使用にあたっては、これまで以上に
麻酔、術野展開および固定、摘出、術後清拭、
マジックテープ縫合という一連の流れにおいて
施術者には可能な限り迅速な手術が求められることとなった。
以上のように、
オムチェンジ法には大変高度な技術と集中力が要求される。
そのため、
「日本国内における単独オムチェンジ術には、
百例以上の施術経験が必要とする」
という規定がオムチェンジ医療協会(O・M・A)により定められている。
モノがオムツだけに、
一例の漏れも許されないことは言うまでもない。
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