サムライ残る町

先日のこと。
私の住んでいる町をクルマで走っていたら、犬を散歩させているじいちゃんを見かけた。
そのじいちゃんは、長い白髪を後ろで束ね、側頭部はまとめきらないのか窮屈なのがいやなのか、ばらばらと横に広がっている。
いわゆる、「坂本竜馬」型の髪型をしていた。
せっかくの「竜馬マゲ」だというのに、紺の着物に白袴ではなく、ポロシャツにコットンパンツだったのが少し残念だった。
その直後、交差点で一時停止をして周りを確認していたら、今度はヘルメットに金色の鍬形をつけたライダーが走ってきた。
騎馬武者ならぬ、ライダー武者だ。
せっかく兜をかぶっているのに、いでたちが甲冑ではなくTシャツだったというのが残念極まりないところではあるのだが、その意気は大いに買いたいところだと思った。
おらが町には、服飾の端々にサムライが息づいているらしい。
今度は是非、仙台平にぶっさき袴、腰間に大小をさした高純度のサムライを見たいものだと願わずにいられない。
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